不動産への就職がやめとけといわれる理由はキツいから!向いている人の特徴5選
2025/04/05
投稿者:武藤翼
「不動産業界への就職を考えているけど、周りから『やめとけ』って言われて不安...」
確かに不動産業界は「ブラック」「きつい」というイメージが強く、営業職は厳しい環境だといわれています。
結論からいうと、不動産業界は厳しく辛い側面がありますが、その分やりがいや高収入を得られる可能性が高い業界です。
ただし、すべての不動産会社が過酷な労働環境というわけではなく、ホワイトな企業も数多くあります。
この記事では、不動産業界が「やめとけ」と言われる理由を詳しく解説した上で、実はこの業界が向いている人の特徴や、ホワイトな不動産会社の選び方を紹介します。
不動産業界への就職を検討している方が、正しい情報をもとに自分に合った選択をする参考にしてください。
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不動産業界では営業職がダントツでキツい
不動産業界の中でも、「きつい」といわれるのが営業職です。
理由は主に以下の5点です。
- お客様から直接クレームを言われる
- アポイントが取れない
- 売り上げが達成できない
- 上司から詰められる
- 休日でも対応が必要
営業職は直接お客様と接する機会が多く、高額な商品を扱うため責任も重大です。
また成果主義の傾向が強いため、結果を出せないと精神的にも経済的にもきつい状況に陥りやすいのが現実です。
企業によっては年間休日が110日に満たない
不動産業界がきつい理由には、休日の少なさも挙げられます。
一般的な企業の年間休日が120日前後であるのに対し、不動産業界では110日に満たない企業も少なくありません。
理由の一つとして、不動産業界では土日休みではない企業があるためです。
一般のお客様は平日に仕事をしているため、物件を見に行けるのは土日が中心となります。
そのため、不動産会社の多くは土日出勤が基本となり、代わりに平日休みを採用しています。
加えて、お客様から「今日しか見られない」と連絡が来れば、休日であっても対応せざるを得ません。
名目上は休日であっても実質的に仕事から解放されない状況が、不動産業界の厳しさの一因となっています。
不動産事務は年収300〜350万円で安い
不動産業界がきつい理由として、事務職の給与水準の低さもよく挙げられます。
不動産の事務職は、一般的に年収300〜350万円程度と、他業種の事務職と比較しても決して高くはありません。
事務職が直接売上に貢献するポジションではないため、営業職のように成果に応じた報酬体系になっていないのが大きな理由です。
不動産事務は単純作業だけでなく、契約書類の作成や重要事項説明の準備など、専門知識を要する業務も多いにもかかわらず、その専門性が給与に反映されにくい傾向があります。
さらに、繁忙期には営業職と同様に残業が増えたり、休日出勤が発生したりすることもあり、労働時間の割に報酬が見合わないと感じる人も少なくはないでしょう。
不動産の営業職がキツいからやめとけといわれる理由5選
ここからは、不動産営業職が「やめとけ」と言われる具体的な理由を5つ紹介します。
- お客様から直接クレームをいわれる
- アポイントが取れない
- 売上ノルマが達成できず上司から詰められる
- インセンティブが無いと給料が低い
- 休日でもお客様から連絡が来たら対応が必要
順番に解説します。
1.お客様から直接クレームをいわれる
特に不動産営業や入居者様との対応の際は、少しでも不満があれば厳しい言葉をぶつけられるケースがあります。
たとえば、「説明と違う」「もっと条件の良い物件があるはずだ」「対応が遅い」といった不満を直接ぶつけられるなどです。
経験の浅い営業マンにとって、クレーム対応は心理的なダメージが大きく、精神的に消耗してしまいます。
テレアポも含めて、最初の3か月がもっとも辛いといわれており、乗り越えられるかが不動産営業を続けられるかの分かれ道になります。
2.アポイントが取れない
不動産営業の仕事は、お客様とのアポイントを取ることから始まります。
しかし、このアポイント獲得は本当に難しいです。
新人のうちは、営業トークが未熟なため、電話やメールでの問い合わせに対して上手く対応できず、アポイントにつながらないケースが多いです。
一方で、周りの先輩営業マンはさらにアポイントを取り、成約につなげていきます。
この差を目の当たりにすると、「自分には向いていないのではないか」と自信を失ってしまうことも少なくありません。
失敗は当たり前と考え、数をこなすことで成功確率を上げていく姿勢が重要です。
3.売上ノルマが達成できず上司から詰められる
多くの不動産会社では、月間や四半期ごとに売上ノルマが設定されており、これを達成できないと上司から厳しく叱責されることがあります。
メンタルの弱い人にとっては耐え難いストレスとなるはずです。
一方で、厳しい指導の背景として不動産業界は競争が激しく、会社の存続のためには一定の売上を確保する必要があります。
結果的に、厳しい環境に耐えられるメンタルがある方が、営業マンとして実力を付けていくケースが多いです。
4.インセンティブが無いと給料が低い
不動産営業の給与体系は、基本給+インセンティブが一般的です。
そのため、基本給が低めに設定されている会社が少なくありません。
たとえば、基本給が20万円程度で、残りはすべてインセンティブという会社があります。
成約が取れなければ月収は基本給のみとなり、都市部での一人暮らしは難しいかもしれません。
日々の営業活動で多大な労力を費やしているにもかかわらず、成約に至らなければその努力が給与に反映されないと辛く感じてしまうでしょう。
不動産営業は「頑張った分だけ報われる」という面がある一方で、「頑張っても結果が出なければ報われない」という厳しい側面があります。
一方で成果が出るまで継続できると、初年度から年収1,000万円も夢ではありません。
5.休日でもお客様から連絡が来たら対応が必要
不動産営業は、お客様の都合に合わせた対応が求められる仕事です。
そのため、公式な休日であっても、お客様から連絡が来れば対応せざるを得ないケースが多々あります。
たとえば、「急に時間ができたので今日物件を見たい」「契約書の内容について質問がある」といった連絡が休日に入ることは珍しくありません。
お客様の連絡を無視すれば、信頼を失い、成約の機会を逃してしまう可能性があります。
不動産営業は、連絡があれば対応が求められるため、ワークライフバランスを重視する人にとっては大きな心理的負担かもしれません。
休日は対応しない方針の会社もあるため、企業選びによって解決できる可能性があります。
不動産業界への就職が向いている人の3つの特徴
不動産業界に向いている人の特徴は以下の3つです。
- 営業として収入のためならハードワークできると考えている
- 事務職で決められた業務を淡々とこなしたい
- 不動産が好きで世の中に価値を提供したい
順番に解説します。
営業として収入のためならハードワークできると考えている
高収入を得るためならハードワークできる方は、不動産営業に向いているといえます。
不動産営業は厳しい仕事ですが、リターンも大きくなる可能性があります。
成果主義の色が強い不動産会社では、基本給に加えて売上に応じたインセンティブが支給されるため、頑張った分だけ収入に反映されます。
成果を上げれば、初年度から年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
「今は苦労しても、将来のために稼ぎたい」「自らの成果が直接給与に反映される仕組みが好き」「競争環境の中で自分を高めたい」と考えている方には、不動産営業がおすすめです。
不動産営業で培ったスキルは、他の業界でも評価されます。
交渉力、提案力、コミュニケーション能力など、ビジネスの基本となるスキルが身につくため、将来的なキャリアの選択肢も広がります。
事務職で決められた業務を淡々とこなしたい
不動産業界の事務職は、契約書類の作成や重要事項説明書の準備、各種申請手続きなど、正確さが求められる業務が中心となります。
「決められた業務をミスなくこなしたい」「書類作成などの事務作業が得意」という方は、不動産事務の仕事が向いているといえます。
不動産事務の魅力は、営業職と比べて精神的なプレッシャーが少ない点です。
売上ノルマに追われることもなく、お客様と直接やり取りする機会も限られているため、比較的安定した環境で働けます。
また、不動産事務の経験を積みながら、宅地建物取引士などの資格を取れば収入アップに繋がります。
正確な事務処理能力は不動産業界だけでなく、あらゆる業界で求められるスキルであるため、資格も取得しておくと将来的な転職の際に有利です。
不動産が好きで世の中に価値を提供したい
不動産は人の生活の基盤となる重要な資産であり、適切な不動産取引を通じて社会に貢献できる仕事です。
たとえば、住宅用不動産では、お客様の「理想の住まい」を実現するお手伝いができます。
投資用不動産では資産形成のサポート、土地の有効活用や古い建物のリノベーションを通じて、まちづくりに貢献できます。
「住まいや街づくりに関わる仕事がしたい」「お客様の人生の大きな決断をサポートしたい」「形に残る仕事がしたい」と考えている方には、不動産業界がおすすめです。
近年は、環境に配慮した不動産開発や、高齢者向け住宅の提供など、社会課題の解決につながる不動産ビジネスも増えています。
実はホワイトな不動産会社選びのポイント3つ
ホワイトな不動産会社を見つけるためのポイントを3つ紹介します。
- 年間休日120日以上で休みが多い
- 営業の平均年収が1,000万円を超えている
- バックオフィスでも年収400万円以上稼げる
順番に解説します。
年間休日120日以上で休みが多い
一般的な不動産会社では年間休日が110日程度のところが多いですが、ホワイト企業では120日以上の休日を設けています。
祝日休みの不動産会社であれば、土日の出勤があっても年間休日は120日を超えることが多いです。
完全週休2日制を導入している会社もあり、このような会社では平日2日間の休みが保証されています。
プライベートの時間が確保できることで、趣味や家族との時間、自己啓発など、仕事以外の充実した時間を過ごます。
求人情報を見る際には、「年間休日」の欄をみて、120日以上あるかを確認しましょう。
実際の状況を知りたい場合は、面接時に「有給休暇の取得率はどのくらいですか?」などの質問をするのも良いでしょう。
営業の平均年収が1,000万円を超えている
営業職の平均年収が1,000万円を超えている会社は、ビジネスモデルがしっかりと確立されており、社員が成果を上げやすい環境だと考えられます。
そのため、他の不動産会社よりもホワイトな可能性が高いです。
ホワイトな不動産会社の特長は以下のとおりです。
- ブランド力により顧客からの信頼が厚い
- 商品力が高く差別化されている
- 営業支援ツールが充実している
- 教育体制が整っている
平均年収が高い会社は、社員の定着率も高い傾向にあります。
そのため、経験豊富な先輩社員から学べる機会が多く、自身のスキルアップにもつながります。
さらに、社内の雰囲気も良好であることが多く、精神的なストレスも少ない環境で働けるでしょう。
求人情報では平均年収が明記されていないことも多いですが、面接時に「営業職の平均年収はどのくらいですか?」と質問してみるのも1つの方法です。
キャリすぐのエージェントなら、企業の採用担当者と直接つながっているため、聞きにくい年収の情報までお伝えできます。
バックオフィスでも年収400万円以上稼げる
営業職だけでなく、バックオフィス職の給与水準が高い企業は、ホワイト企業といえます。
一般的に、不動産業界のバックオフィスの年収は300〜350万円程度と言われていますが、ホワイト企業では400万円以上の年収が期待できます。
バックオフィスの給与が高い会社は、以下のような特徴があります。
- 業績が安定しており、会社全体の財務状況が良好
- 営業だけでなく、バックオフィスの役割も重視している
- 長期的な人材育成を考えている
- 社員の定着率が高く、経験豊富な人材が多い
求人情報を見る際には、営業職だけでなくバックオフィスの給与水準も確認してみましょう。
不動産会社への就職に関するよくある質問
不動産会社への就職に関するよくある質問は以下の3つです。
- 不動産会社はブラック企業が多いのですか
- 良い不動産会社を選ぶにはどうすれば良いですか
- 志望動機が思いつかないのですがどうすれば良いですか
順番に回答します。
不動産会社はブラック企業が多いのですか
終電まで帰れない会社や、残業代を払わない会社、パワハラが横行している会社などが、未だに一定数あるのは事実です。
ベンチャー企業の中には、「ハードワークが当たり前」という社風を持つ会社もあり、月の残業時間が40時間を大きく超えることもあります。
しかし、すべての不動産会社がブラックというわけではありません。
近年は働き方改革の影響もあり、残業時間の削減や有給休暇の取得促進、ハラスメント対策などに積極的に取り組む会社も増えています。
大手企業や上場企業では、コンプライアンスの観点からも労働環境の改善が進んでいます。
口コミサイトや転職エージェントからの情報、可能であれば実際に働いている人の話なども参考にして、自分に合った求人票を見極めましょう。
良い不動産会社を選ぶにはどうすれば良いですか
良い不動産会社を選ぶためのポイントは以下の3つです。
- 人事の対応の良さ
- 働いている人の雰囲気
- 社長の人柄
連絡が遅い、約束を守らないといった対応をする会社は要注意です。
また、社員が生き生きと働いているか、コミュニケーションは活発か、疲れた表情をしていないかなどをチェックしましょう。
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志望動機が思いつかないのですがどうすれば良いですか
志望動機が思いつかない場合は、まず自己分析を行い、自らの価値観や強み、キャリアの方向性を明確にするのが大切です。
キャリすぐの面談では、志望動機についても自然な形でヒアリングを行い、あなたに合った表現方法をアドバイスしています。
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まとめ
不動産業界は「やめとけ」と言われるほど厳しい面がある一方で、高収入や専門性の高いスキル、社会貢献度の高さなど、魅力的な側面も持ち合わせています。
確かに、お客様からのクレーム対応や厳しいノルマ、休日の少なさなど、不動産業界特有の厳しさはあります。
しかし、乗り越えられる人にとっては、大きなやりがいと報酬を得られる業界でもあるのです。
不動産業界への就職を検討する際には、自分自身の価値観や働き方の希望をしっかりと見つめ直し、それに合った企業を選ぶことが重要です。
年間休日の多さや給与水準、社風など、さまざまな角度から企業を評価し、自分に合った環境を見つけましょう。
自らの適性や希望に合った職種を選ぶことで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。